2023年12月12日火曜日

資料:父のコレクション(2023.12.12更新)

 以下は、私の父が生前に蒐集し、楽しんだ音楽の一覧である。

このコレクションは、主として昭和40年代後半から50年代に亘って、FM放送をエアチェックしカセットテープレコーダで録音するかたちで蓄積された。 エアチェックや録音に使われたのは、ポータブルのいわゆる「ラジカセ」だった。 録音時期については、下限はほぼ1980年以前というように限定できるが、いつまで遡れるかは正確には私にはわからない。 来日公演のライブなども含まれているし、FM放送の番組の放送記録との対応が取れれば、ある程度の同定はできるだろうが、 今の私にはそれをやる手段も時間もない。今後機会があったら調べてみたい。

私のおぼろげな記憶によれば、父は祖父から継いだ家業を廃業するまでは仕事に合間にフルートを嗜んだように思う。 だが廃業後、会社に就職し、郊外へ転居するに伴いフルートはやめてしまったのではないだろうか。 少なくとも、郊外の家では父のフルートを見た記憶はない。 その一方で、FM放送を録音し、聴くようになったのではないだろうか? 恐らくそのためもあろうが、特にバッハのフルート作品を良く聴いていたのが印象に残っている。

あくまで私の主観的印象ではあるが、父が良く聴いていたと記憶している録音は、備考で注記した。バッハの器楽曲(特に室内楽)と 古典派(一部ドイツ・ロマン派)の室内楽が父の「お気に入り」だったと思う。私とは異なって、声楽曲はほとんど聴かなかったと思うし、 一部を除くと後期ロマン派、国民楽派、印象派、そしていわゆる「現代音楽」は聴かなかった。ただし、コレクションにはないのに、 ドビュッシーの前奏曲集を非常に高く評価する言葉を聞いた記憶がある。一方で、バッハ以外のバロック音楽も一部の例外を 除くと聴かなかったようだし、それ以前の音楽は全くの対象外だった。

父は滅多に一緒にどこかに出かけることのない人であったが、コンサートに一緒に出かけた記憶が一つだけある。 小学校の音楽の教師(その教師は、歌唱指導をしてくれたり、我流の作曲を見てくれたりすることで、私の音楽への興味を尊重し、 育ててくれた恩人である)が自分が所属している合唱団の演奏会に呼んでくれたのだったと思う。 曲目はバッハのロ短調ミサ曲。バッハだったからであろう、そのときだけは父は一緒に出かけてくれた。 だが何たることか、小学生であった私は、残念ながら歌われる典礼文についての知識も無く、 バッハの大曲を隅々まで味わうだけの忍耐を欠いていたのか、延々と続く対位法的な書法に些か辟易し、そういう感想を父に漏らしたのを覚えている。 父がその演奏をどう受け止めたかはわからないし、今となっては確かめる術もない。

私が音楽を聴くようになったのは、必ずしも父のコレクションがきっかけではなかった。 (私が音楽に関心を持つようになる以前から、コレクションは存在していた筈である。) だが、父のコレクションがそれを用意し、促進したのは確かである。 幾つかの録音はもしかしたら父よりも私の方が繰り返し聴いたかもしれない。 例えばモーツァルトの交響曲第39番はそういう意味では思い出深い。 この曲を演奏会で聴いたことこそ、私が音楽を聴くようになったきっかけなのである。 生の演奏を聴いたあとで、家で父のコレクションに含まれる演奏者不明のこの録音を繰り返し聴けたことの意義は測り知れない。 それから、モーツァルトのレクイエム、これもまた演奏者不明で、かつ45分のテープの録音時間の制限でコンムニオが始まってまもなく 音楽が切れてしまっている録音。この録音こそ私を「形成した」といっても誇張でないほど、繰り返し聴いた。 それ以外にもフランクの音楽、モーツァルトのピアノ協奏曲、交響曲、ハイドンの音楽(例外的に室内楽も交響曲も聴いた)、 シューマンやブラームスの交響曲、バッハのオルガン曲などが繰り返し聴いたものに含まれるだろうか。 一方、父のコレクションに含まれるベートーヴェンの音楽や、モーツァルトやバッハの室内楽を私が聴くことはほとんど無かったように思う。 こちらはあくまで私個人のためになるが、私が特に良く聴いた作品についても備考で触れることにした。

そして、ある時期以降私の嗜好は父のそれから離れていった。 私の主要な関心がいわゆる後期ロマン派から20世紀の音楽に移ってしまったことが大きかったと思う。 それを批判するようなことは父は決して言わなかったが、一度だけ、テレビ番組でアイヴズの音楽が取り上げられたのを私が見ている ところで、調性を放棄した音楽における対位法的な書法の意義について疑念のようなものを漏らしたのが鮮烈な印象となって記憶に残っている。

その後私が関心を持つようになった作曲家のうち、フランクやブラームスは父のコレクションにも含まれていたが、シベリウスとマーラーはそうではなかったから、シベリウスとマーラーは、文字通り「一から自分で」発見した作曲家であるということになる。

それでもある時期までは、私自身がバッハやモーツァルトに熱中した時期もあり、そのため私が買ったレコードや、エアチェックした録音に 父が関心を示すこともあったようだ。 それらについては、以下の補遺としてリストを掲げたコレクションによりある程度確認することができる。 特に架蔵レコードからの父が自分用に選択した作品は、私にとっては印象深い。 (なおレコードを買ったのは全て私である。 倹約家である父は自分は上述のエアチェックで済ませ、決してレコードを買う贅沢をしようとしなかった。)

父が選択したのは、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、フランク、マーラーの一部、ストラヴィンスキーの春の祭典と いったところで、シベリウス、ブルックナー、スクリャービン、ラヴェル、武満、ヴェーベルンの作品もあったにも関わらず、 それらはシューマンの声楽曲同様、父の興味を牽かなかったようだ。(しかし何という取り合わせだ、父は呆れたのではなかろうか、、、) 私のある時期までのアイドルであったマーラーは、1番から6番まで(5番以外は2種類)と8番、大地の歌のレコードがあったが、 父が選んだのは第4交響曲と第6交響曲のみであった。一方、もともと少なからぬ作品が父のコレクションに含まれていたブラームスに関して言えば、私が親しんだのは何よりもまずヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」と第3番、更に弦楽六重奏曲第1番に加え、4曲の交響曲(特に第4交響曲)であったのに対し、父が好んで聴くのは専ら「ヘンデルの主題による変奏曲」であったと記憶しているが、私がCDで入手したグールドが弾いた晩年の間奏曲集は、父が選択した中に含まれていて、双方向に接点が無くはなかったと言えるのだろう。しかしある時に、ブラームスの中でも「ドイツレクイエム」はよくわからないと父がふと漏らしたことがあり、だがその理由について父が説明することはなく、訝しく感じたのを鮮明に記憶していて、それが私の心の中に長いこと蟠りとなっていたのだが、後年ようやく「ドイツレクイエム」を聴くようになると、私にとってそれはブラームスの作品の中で最も身近に感じる作品の一つとなって今日に至っている。なぜそれが父にとって不可解なのかは、これまた杳として知れないが、はっきりと仏教的な発想に親近感を抱いていたらしい父にとって、例えば第2曲はともかくとして、第7曲の「今よりのち主のうちにて死するものはさいわいである」といった発想は理解の外であったのだろうか、というようなことは思い当たらないでもない。

父との接点ということでいけばフランクの音楽がまず思い浮かぶ。 フランクは私が作曲家の個性というものに関心をもった最初の対象なのだが、それは父のコレクションなしには不可能であったろう。 一方、「趣味の悪い」息子に対する父の歩み寄りが、上述の2曲のマーラーであったのではないかという気がしている。 父は私の趣味を批判することは決してなかったが、マーラーの音楽を自分からは決して聴こうとはしなかった。 マーラーの音楽は、私が「一から」自分だけで発見した音楽なのである。 だから上述の2曲のマーラーのテープが父の遺品の中に含まれていたのは、私にとっては驚きだった。 父の遺品を整理するまで私は知らなかったのである。

だが、私のことを語ってみてもはじまらない。これはあくまで父の遺品であり、父の生の行路の痕跡なのである。 何を選択し、拒絶するかというのがその人の人格に由来するものならば、この記録はまさに、父の人格が反映されたものだということができると思う。 父がこうしたことを望むかどうかはわからない。自分についてほとんど語ることのなかった父はもしかしたら不愉快に思うかも知れないとも思う。 だが、私にとってはこれらの音楽こそ、寡黙で、決して自分から私に話しかけることのなかった父との事実上唯一の共通の「場」であった。(2006執筆、2021.9.19再公開. 2023.12.11ブラームス「ドイツレクイエム」について加筆)


1.FM放送のエアチェック音源

父自身がFM放送をエアチェックしながらカセットテープに録音したもの。時期的には1980年以前のもののはずである。
一部、父に無断でか、了解の上でか、父が録音した音源に私が上書きしてしまったものが存在する。 その時にどう思ってやったのか、無責任にも私には思い出せないが、現時点では、 こうしたことは(仮に父の了解の下であっても)するべきではなかったと思う。 自分でカセットテープを買ってきて録音することは幾らでもできたわけだし、実際、そのように録音したものだってあったのだから。 (そうした録音のうち、父が手元に残したものは、別表にまとめた。)
結果的に父の手元に残ったこうした音源を見て、父がどう思ったかはわからない。 決してそれを態度で示すことは無かったが、自分のコレクションに対する子供の傍若無人な介入に、あるいは苦々しく 思っていたのかも知れない。今となっては詫びることすらできないのだが、父のコレクションを、父が蒐集したままの 姿で遺すことを不可能にしたのが私自身に他ならないというのは、全くもって慙愧の念にたえない。そうした上書きが ごく一部に留まり、とりわけ父の愛聴の曲については私が記憶する限り全て残っているのがせめてもの幸いである。
ということで、私がエアチェックした可能性があるものは備考に注記した。
また、上記とは別に私の記憶にはあるが、存在が確認できない録音も幾つか存在する。それがテープが上書きされた 結果(この場合にはそれ自体が父の判断であるから問題は無い)であるのか、テープ自体の紛失によるのかは不明だが、 こうした音源は別表にまとめることにした。

作曲者作品名演奏者備考
フランクヴァイオリンソナタパールマン、アシュケナージ父の愛聴曲。私の愛聴曲でもあった。
モーツァルトピアノ協奏曲第21番アシュケナージ、NHK交響楽団
フランクピアノ五重奏曲サムソン・フワンソワ、ベルネード四重奏団私の愛聴曲。
バッハチェンバロ協奏曲第8番BWV1059グスタフ・レオンハルト、レオンハルト合奏団
バッハオーボエとチェンバロのための協奏曲BWV1059aジャック・シャンボン(Ob.)、ユゲット・グレミー・ショーリャック(Cemb.)、ジェラール・カルティニ、カルティニ室内管弦楽団
バッハカンタータ第42番「されど同じ安息日の夕べに」BWV42よりシンフォニアヘルムート・ヴィンシャーマン、ドイツ・バッハ・ゾリステン
ベルリオーズ幻想交響曲ジャン・マルティノン?、フランス放送管弦楽団
シューベルト未完成交響曲演奏者不明ライヴ
フランク交響曲ニ短調アンセルメ・スイスロマンド管弦楽団私の愛聴曲。
ブラームス交響曲第3番演奏者不明家庭音楽鑑賞
モーツァルトピアノ四重奏曲シュナーベル(Pf.)、プロアルテ四重奏団
モーツァルト交響曲第41番演奏者不明ライヴ
モーツァルト交響曲第39番演奏者不明
バッハブランデンブルク協奏曲第3番BWV1048演奏者不明
リリー・マルレーンマレーネ・ディートリヒ
ジャズ・サウンド・バッハ平均律クラヴィア曲集他
ベートーヴェンヴァイオリン・ソナタイ長調Op.47クロイツェル前橋汀子・野島稔ニューイヤーコンサート
ベートーヴェンピアノ・ソナタNo.25,No.26,No.27ギレリスザルツブルク音楽祭ライヴ
ベートーヴェンピアノ・ソナタOp.28,Op.57ポリーニ
ベートーヴェンピアノ・ソナタOp.31-1.Op.26ギレリス
ドヴォルシャク弦楽四重奏曲アメリカヤナーチェク四重奏団
ハイドン弦楽四重奏曲Op.20-4プラハ四重奏団
モーツァルトピアノ協奏曲第24番サー・クリフォード・カーゾン、クラウディオ・アバド、ウィーン・フィル
ワグナージークフリート、神々の黄昏抜粋ジョージ・セル、クリーヴランド管弦楽団FMコンサート、クラシックリクエスト
モーツァルトディヴェルティメントK.287コレギウム・アウレウム
モーツァルト弦楽五重奏曲K.516グリュミオー、ゲレッツ、ヤンツェル、ルジュール、チャコ
モーツァルト教会ソナタK.67アラン、パイヤール、パイヤール室内管弦楽団
ベートーヴェンチェロ・ソナタ第3番、第4番第2楽章フルニエ、ケンプ夜の調べ
ブラームスヘンデルの主題による変奏曲ヴィルヘルム・ケンプ
モーツァルトヴァイオリン協奏曲第6番ヨゼフ・スーク、プラハ室内管弦楽団
モーツァルトピアノ協奏曲第21番クリーン、ノイマン、ベルリン・フィルライヴ、モーツァルトクラリネット協奏曲を父が上書き?
シューマン謝肉祭・子供の情景の一部ケンプ父の愛聴曲。
ベートーヴェンピアノ・ソナタOp.111ポリーニ
ベートーヴェンピアノ・ソナタOp.111シュナーベル
モーツァルトクラリネット協奏曲ライスター、カラヤン、ベルリン・フィル父の愛聴曲。私の愛聴曲でもあった。
ハイドン弦楽四重奏曲Op.76-3アマデウス四重奏団
ブラームスヘンデルの主題による変奏曲バレンボイム
ハイドン弦楽四重奏曲Op.76-4「日の出」エオリアン四重奏団父の愛聴曲。
モーツァルト弦楽四重奏曲K.458「狩」演奏者不明父の愛聴曲。
シューベルトピアノ五重奏曲「ます」エミール・ギレリス、ノルベルト・ブライニン、ペーター・シドロフ、マーチン・ロベット、ライナー・ツェペリッツ父の愛聴曲。
グルックアウリスのイフゲニア序曲(ワグナー版)ノイマン、ベルリン・フィルライヴ、私がモーツァルト交響曲40番を上書き?
ブラームスハイドンの主題による変奏曲ガブリエル・フムーラ、ベルリン・フィルライヴ、私がモーツァルト交響曲40番を上書き?
シューマン交響曲第3番「ライン」カラヤン、ベルリン・フィル私の愛聴曲。
グルックアウリスのイフゲニア序曲演奏者不明私の愛聴曲。
モーツァルトレクィエム演奏者不明私の愛聴曲。
ハイドン弦楽四重奏曲Op.33-3「鳥」ウルブリヒ四重奏団年不明。5月29日東京文化会館ライヴ、父の愛聴曲。
バッハフルートソナタ第4番オーレル・ニコレ、カール・リヒター、ヨハネス・フィンク父の愛聴曲。
バッハピアノ協奏曲第7番コレロフ(ピアノ)他
バッハマタイ受難曲よりアリア「主よ哀れみたまえ」モーリン・フォレスター(A)、スティーブン・スターリック(Vn)ライヴ、私が余白に録音?
ヘンデルヴァイオリン・ソナタ第6番Op.1-15不明
モーツァルトヴァイオリン・ソナタK.304ウィリー・ボスコフスキー、リリー・クラウス父の愛聴曲。
バッハピアノ協奏曲第5番グールド、ゴルシュマン、コロンビア交響楽団家庭音楽鑑賞
モーツァルト弦楽四重奏曲K.465「不協和音」東京カルテット父の愛聴曲。
モーツァルトクラリネット五重奏曲K.581プリンツ、ウェラー他(ウィーン室内合奏団)父の愛聴曲。
モーツァルトピアノ協奏曲第27番K.595ギレリス、ベーム、ウィーン・フィル父の愛聴曲。私の愛聴曲でもあった。
ショパンエチュードOp.25第9~12番ポリーニ
バッハブランデンブルク協奏曲第3番ライトナー指揮・チェンバロ、NHK交響楽団父の愛聴曲。
シューマンピアノ協奏曲グルダ、フォルクマール・アンドレーア、ウィーン・フィル
シューマンピアノ五重奏曲パヴェル・シュテファン、スメタナ四重奏団父の愛聴曲。
バッハ2声のインベンションヘルムート・ヴァルヒャ
バッハ3声のインベンションヘルムート・ヴァルヒャ
ビターリシャコンヌ不明
モーツァルトヴァイオリン・ソナタK.301,302,305ハスキル、グリュミュオー父の愛聴曲。
ベートーヴェンピアノ協奏曲第3番伊藤恵、コウト、南西ドイツ放送交響楽団私が録音?ライヴ
ブラームス弦楽六重奏曲第1番アマデウス四重奏団、セシル・アルノーヴィツ(2Va)、ウィリアム・フリース(2VC)
ブラームスヴァイオリン協奏曲クレーメル、カラヤン、ベルリン・フィルライヴ
ブラームス交響曲第4番ベーム、ウィーン・フィル
バッハブランデンブルク協奏曲第3,4,6番パイヤール室内管弦楽団(3)、ズッカーマン他(4)、クイケン他(6)父の愛聴曲。
モーツァルトヴァイオリン・ソナタK.304シモン・ゴールドベルク、ラドゥ・ルプー父の愛聴曲。
ベートーヴェンラズモフスキー第3番ヴェーグ四重奏団
ブラームス交響曲第1番ベーム、ウィーン・フィル
メンデルスゾーンヴァイオリン協奏曲ミルシテイン、アバド、ウィーン・フィル
モーツァルト弦楽四重奏曲K.421イタリア四重奏団父の愛聴曲。
チャイコフスキー交響曲第6番ムラヴィンスキー、レニングラード・フィル
ブラームス交響曲第2番チェリビダッケ、シュトゥットガルト放送交響楽団ライヴ
ハイドン弦楽四重奏曲Op.17-4エオリアン四重奏団私の愛聴曲。
ハイドン弦楽四重奏曲Op.20-5ウルブリヒ四重奏団私の愛聴曲。
ハイドン弦楽四重奏曲Op.33-3ウェラー四重奏団私の愛聴曲。
ハイドン弦楽四重奏曲Op.33-5ウェラー四重奏団私の愛聴曲。
モーツァルトヴァイオリン・ソナタK.378、K.404オレグ・カガン、リヒテル父の愛聴曲。
シューマン交響曲第4番マズア、ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
ヴィヴァルディブロックフレーテ、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音のための協奏曲ブリュッヘン他
バッハブランデンブルク協奏曲第5番ミュンヒンガー、シュトゥットガルト室内合奏団父の愛聴曲。
バッハ音楽の捧げ物リヒター他父の愛聴曲。
バッハブランデンブルク協奏曲第1番アバド、ミラノスカラ座管弦楽団
バッハブランデンブルク協奏曲第2番コレギウム・アウレウム合奏団
バッハ管弦楽組曲第3番リヒター・ミュンヘンバッハ管弦楽団
バッハ無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番シェリング父の愛聴曲。
バッハ無伴奏フルートソナタオーレル・ニコレ父の愛聴曲。
バッハヴァイオリンとオーボエのための協奏曲エルネ・セバスチャン(Vn.)、ドタール・コッホ(Ob.)、ペーター・シュヴァルツ(Cemb.)、ベルリン弦楽合奏団
ペルゴレージ小協奏曲集(4曲)パイヤール室内管弦楽団バロック音楽の時間
ベートーヴェン弦楽四重奏曲Op.132ウルブリヒ四重奏団ライヴ
バッハ無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番シェリング父の愛聴曲。
バッハイタリア協奏曲アリシア・デ・ラローチャ
ブラームスヴァイオリンソナタ第1番ズッカーマン、バレンボイム別のテープに録音されたものを私がコピー?上書きされた曲は不明。
ブラームスヴァイオリンソナタ第3番ヴァンダ・ヴィルコミウスカ、アントニオ・バルボサ
ベートーヴェンピアノ協奏曲第5番「皇帝」ギレリス、セル、クリーヴランド管弦楽団
チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番リヒテル、カラヤン、ウィーン交響楽団
ビゼー交響曲第1番ハ長調マリナー、アカデミー・オブ・セント・マーチン・イン・ザ・フィールズ父の愛聴曲。
ハイドン弦楽四重奏曲Op.77-2ハンガリー四重奏団「冬の旅」の録音に上書き
モーツァルト交響曲第38番クリップス、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
モーツァルト交響曲第41番ベーム、ベルリン・フィル
モーツァルト弦楽四重奏曲K.428スメタナ四重奏団父の愛聴曲。
バッハ無伴奏チェロ組曲第6番フルニエ父の愛聴曲。
バッハ無伴奏チェロ組曲第2番ピアティゴルスキー父の愛聴曲。
バッハ無伴奏チェロ組曲第4番よりジーグ、ブーレマイナルディ父の愛聴曲。
モーツァルトピアノソナタK.545リリー・クラウス
モーツァルト弦楽四重奏曲K.173バリリ四重奏団
バッハ無伴奏チェロ組曲第3番フルニエ父の愛聴曲。
ベートーヴェン熱情ソナタバックハウスクライスレリアーナ(ベロフ)の録音に上書き
バッハチェンバロ協奏曲第1番リヒター、ミュンヘン・バッハ管弦楽団父の愛聴曲。
バッハカンタータ第146番「我ら多くの苦しみを経て」よりリリング、ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト・バッハ合奏団父の愛聴曲。
バッハチェンバロ協奏曲第4番リヒター、ミュンヘン・バッハ管弦楽団父の愛聴曲。
バッハオーボエ・ダモーレ協奏曲ヴィンシャーマン、ドイツ・バッハ・ゾリステン父の愛聴曲。
バッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番シェリング父の愛聴曲。
バッハ無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番シェリング父の愛聴曲。
シューベルト即興曲Op.90ブレンデル父の愛聴曲。
バッハチェロとチェンバロのためのソナタ第1番フルニエ、ルージチコヴァ父の愛聴曲。
バッハヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第5番シェリング、ヴァルヒャ父の愛聴曲。
バッハフルートとチェンバロと通奏低音のためのソナタBWV1034グラーフ、バルヴェ、コッホ父の愛聴曲。
バッハシンフォニアBWV1040ヴィンシャーマン、ドイツ・バッハ・ゾリステン
バッハヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第1番シェリング、ヴァルヒャ父の愛聴曲。
バッハ2本のフルートと通奏低音のためのトリオソナタシュトレーベル、サンヴァルト他父の愛聴曲。
バッハヴィオラダガンバとチェンバロのためのソナタコッホ、レオンハルト父の愛聴曲。
バッハパッサカリアとフーガヘルムート・リリング私の愛聴曲。
バッハ幻想曲とフーガト短調アルベルト・シュヴァイツァー私の愛聴曲。
ブラームスヴァイオリンソナタ第1,3番不明FM放送音源だが時期不明。ライヴ
バッハ無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番フランク・ペーター・ツィンマーマンFM放送音源だが時期不明。ライブ
バッハ無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番フランク・ペーター・ツィンマーマン?FM放送音源だが時期不明。ライブ

2.補遺(1):FM放送のエアチェック音源で喪われたもの

私の記憶にはあるが、存在が確認できない録音も幾つか存在する。それがテープが上書きされた結果であるのか、 テープ自体の紛失によるのかは不明である。あるいは、このグループの中にも、コレクションの破壊に私が関与したものが あるのかも知れない。また、テープの劣化や巻き込みにより処分されたものもあるかも知れない。慙愧の念を込めて、 思い出せる限り記載しておくこととする。
また、私の記憶自体が曖昧になっているものもある。これについては備考に注記した。

作曲者作品名演奏者備考
モーツァルトクラリネット協奏曲プリンツ/ベーム/ウィーンフィル?父が別音源を上書き
モーツァルト交響曲第40番ベーム/ベルリンフィル?私が別音源を上書き?
バルトーク弦楽四重奏曲第4番バルトーク四重奏団?私が紛失?
スメタナ弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」スメタナ四重奏団?私が紛失?
ペルゴレージスターバトマーテル不明私の愛聴曲。
シューベルトアルペジョーネ・ソナタ不明
シューベルト弦楽四重奏曲「死と乙女」不明
ハイドン交響曲「軍隊」クレンペラー/フィルハーモニア管?私の愛聴曲。
ハイドン交響曲「時計」クレンペラー/フィルハーモニア管?私の愛聴曲。
ストラヴィンスキーペトルーシュカ不明私の記憶自体が曖昧だが、あったと思う。
メンデルスゾーン交響曲「イタリア」不明
メンデルスゾーン交響曲「スコットランド」不明私の記憶自体が曖昧だが、あったと思う。
モーツァルトピアノ協奏曲第20番ハスキル/ヴァンデルノート/パリ音楽院管?父の愛聴曲。
モーツァルトピアノ協奏曲第23番ポリーニ/ベーム/ウィーンフィル父の愛聴曲。
シューマン交響的練習曲ポリーニ?
ベートーヴェン交響曲第4番不明
ベートーヴェン交響曲第5番不明私の記憶自体が曖昧だが、あったと思う。
ベートーヴェン交響曲第6番不明私の記憶自体が曖昧だが、あったと思う。
ベートーヴェン交響曲第7番不明私の記憶自体が曖昧だが、あったと思う。
モーツァルトレクイエムリヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団他
グリーグピアノ協奏曲不明
ショパンアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ不明

3.補遺(2):FM放送のエアチェック音源で私が録音し、父が手元に残したもの

父が録音した音源とは別に、私が録音したFM放送のエアチェック音源で、父が手元に残したものが存在する。
これらの「客観的な」特徴はすべてバッハであることと、時期が1980年代前半であり、父のオリジナルのコレクションと比べて 時期が下る点だろうか。 父に依頼されて、とか、父のために、という主旨で録音したものではないが、結果的に(特に就職とともに別居することになった ときに)父の手元に残ったものである。従って、父がこのグループの録音をどれくらい聴いていたのかとか、どの演奏を気に入って いたのかとかについてはよくわからない。 恐らく、器楽曲はそれなりに楽しんでもらえた一方で、声楽曲はあまり聴かれなかったのではと想像している。

バッハマタイ受難曲抜粋リヒター1回目の録音。分割して録音したもののうちの一部(約2時間分)
バッハミサ曲ロ短調グロリア不明
バッハ平均律クラヴィア曲集第1巻レオンハルト24番のみ欠?
バッハ無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番シゲティ
バッハ無伴奏チェロ組曲第1番カザルス
バッハ無伴奏チェロ組曲第1番フルニエ
バッハ無伴奏チェロ組曲第6番バウマン
バッハコラールプレリュード「愛する魂よ美しく装え」シェル・ヨンセン?続きにメンゲルベルクのマタイ受難曲のペテロの否認の場面が録音されている。
バッハ幻想曲とフーガト短調シェル・ヨンセン1982年ベルゲン音楽祭
バッハトリオソナタト短調シェル・ヨンセン1982年ベルゲン音楽祭
バッハチェンバロ協奏曲第2,3,4,5,7番トレヴァー・ピノック、イングリッシュ・コンソート
バッハ2台のチェンバロのための協奏曲トレヴァー・ピノック、イングリッシュ・コンソート

4.補遺(3):レコード、CD音源およびFM放送音源の追加分

架蔵されたレコード、CDのうち、特に個人で楽しむ目的でテープにダビングが行われたもの。 レコード、CDはもともと私が購入したものであるから、その中から父が「聴くに値する」と考えたものに相当すると考えられる。
これらもまた、私が就職し、別居した後に私が残していったものの中から父が選択したものであるから、どれくらい聴いていたのかとか、 どの演奏を気に入っていたのかとかについてはわからない。ただし、関心がなければ、このようなセレクションの編成はしないだろうから、 一定の関心があったのは間違いないと思う。

作曲者作品名演奏者備考
マーラー交響曲第6番アバド、シカゴ交響楽団
マーラー交響曲第4番アバド、ウィーン・フィル
ブラームス交響曲第2番バルビローリ、ウィーン・フィル
フランク交響曲バルビローリ、チェコ・フィル
フランク交響曲アバド(?、恐らくバレンボイム/パリ管)音源不明、アバドは恐らく誤記
ストラヴィンスキー春の祭典アバド、ロンドン交響楽団
バッハゴールドベルク変奏曲グールド2回目のもの。
バッハゴールドベルク変奏曲レオンハルト私が買ったレコード中、父が最も気に入ってくれた盤ではないか?
モーツァルトレクイエムカラヤン、ベルリン・フィル1961年の最初の録音
モーツァルトピアノ協奏曲第20,23番ゼルキン、アバド、ロンドン交響楽団この演奏も父が高く評価していた。
モーツァルトピアノ協奏曲第21,24番ゼルキン、アバド、ロンドン交響楽団
モーツァルトピアノ協奏曲第19,27番ゼルキン、アバド、ロンドン交響楽団
ペルゴレージスターバット・マーテルマーシャル、ヴァレンティーニ・テラーニ、アバド、ロンドン交響楽団
ブラームス間奏曲集グールド
ベートーヴェン「ハンマークラヴィーア」ソナタポリーニ
バッハマタイ受難曲抜粋メンゲルベルク
バッハコラール集BWV639, 659, 731, シュプラー・コラールBWV645--650リュプサム
バッハオルガン曲集BWV565, 538, 564, 582, 542, 578リュプサム
バッハ平均律クラヴィア曲集第1巻不明音源不明
シューマンピアノ協奏曲不明音源不明
グリーグピアノ協奏曲不明音源不明

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